アーンドバリューマネジメント(EVM)は、プロジェクト管理でプロジェクトのパフォーマンスを評価するために使用される方法です。 計画された作業と実際に完了した作業、そして関連するコストを測定することにより、プロジェクトの状態について貴重な洞察が得られます。
プロジェクトのアーンドバリューを計算することで、プロジェクトマネージャーは進捗を監視し、計画からの逸脱を特定し、プロジェクトを軌道に戻すために必要な調整を行うことができます。
この記事では、EVMの基礎を掘り下げ、プロジェクト管理におけるアーンドバリューの計算方法をステップごとに説明します。 説明を始める前に、Wrikeの無料トライアルを今すぐ利用して、1つのプラットフォームでプロジェクトを効率化しましょう。
それでは、基本から始めましょう。プロジェクト管理におけるアーンドバリューとは、何のことでしょうか?
アーンドバリューとは?
アーンドバリュー(EV)は、プロジェクトの作業量の完了度を示す指標です。 EV法は完了したタスクを計画済みタスクとそのコストと比較し、プロジェクトのパフォーマンスを明確に測定します。 簡単に言えば、プロジェクトが予定より遅れているか、予算を超えているかを即座に判断する方法です。
プロジェクトのEVは、進捗率にプロジェクトの総予算を掛けることで計算できます。 たとえば、60%が完了していて、プロジェクトの予算が100,000ドルの場合、アーンドバリューは60,000ドルになります。 ただし、アーンドバリューを正しく使用するために、追加の計算がいくつか必要です。 アーンドバリューの最大のメリットは、コストとスケジュールの両方の差異分析を行うと得られます。
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プロジェクト管理におけるアーンドバリューの計算
ここでは知っておくべき計算方法と、実際のプロジェクトでのアーンドバリュー分析の例をいくつかご紹介します。
1. スケジュール差異(SV): スケジュール差異は、計画された進行状況と実際の進行状況との差です。 SVの計算方法は、EV(アーンドバリュー) - PV(計画値)です。
4ヶ月のプロジェクトを2ヶ月進めたところで、プロジェクトが25%しか完了していないと仮定しましょう。 この場合、EVは1ヶ月(4ヶ月の25%)、PVは2ヶ月です。 したがって、SVは1 - 2 = -1です。 この数値はマイナスなので、スケジュールより遅れていることを示しています。
2. コスト差異(CV): SVと同様に、コスト差異はこれまでに計画していた支出と実際の支出との差です。 CVの計算方法は、 CV = EV - AC(実績費用)です。
先ほど挙げた例を使ってみましょう。 プロジェクトの予算は100,000ドルで、進捗率が60%であるため、EVは60,000ドルです。 これまでに70,000ドルを費やしてプロジェクトのこの時点に到達した場合、CVは-10,000ドルです。 この数値がマイナスであるため、予算を超過していることがわかります。これは、プロジェクトに問題があるか、予算を超過したり資金が不足したりする場合があることを示している可能性があります。


3. スケジュール効率指数(SPI): この指標はSVに似ていますが、タスクやプロジェクト全体にわたって比較しやすい値に変換するため、好まれることが多いです。 SPIの計算方法は、SPI = EV/PVです。 SPIが1.00を超えると、スケジュールより進んでいることを示しています。 1.00を下回っていると、スケジュールより遅れていることを示します。
先ほどの例で説明すると、SPIは1/2 = 0.5です。 SPIを使用することは、単に進捗をベースラインと比較するだけではありません。 実際のスケジュールと計画を比較すると、2つのタスクが遅れていることが示されるかもしれません。 差し迫った問題がどこにあるかはわかりますが、それがプロジェクト全体や完了予定日にどのように影響するかは必ずしも分かりません。 アーンドバリューを使用すれば、タスクごととプロジェクト全体の両方でSPIを計算することができます。 各タスクのSPIを取得して全体像を見ると、2つのタスクが遅れていても、プロジェクトはスケジュールより進んでいることがわかります。 これにより、遅れたタスクがプロジェクトに与える全体的な影響をより理解しやすくなります。


4. コスト効率指数(CPI): SPIと同様に、CPIを使用すると回答を簡略化してより適切な分析を行うことができます。 CPIの計算方法は、CPI = EV/ACです。 CPIが1.00を超えると、予算内で進んでいることを示し、1.00を下回ると過剰支出を示します。 先ほどのシナリオでは、CPI = 60,000/ 70,000 = 0.86で、過剰支出を示しています。
CPIを使用すると、プロジェクトの完了を予測できます。 たとえば、プロジェクトの総予算を現在のCPIで割ると、完了時の予想総コストを計算できます。 計算式は完了時コスト予測(EAC) = 予算/CPIです。上記の例では、$100,000/ 0.86 = $116,279.07になります。 つまり、プロジェクトのこの時点で、現在の傾向からすると、予算を16,279.07ドル超過する可能性が高いということです。 これを早い段階で知ることで、コストを削減する方法や、より多くの資金を確保する方法を見つける時間が得られます。
Wrikeでプロジェクトのデータを把握
プロジェクトを順調に進める上でアーンドバリューがどれほど重要かが分かりましたが、そのデータをすべて把握するにはどうすればよいでしょうか? EVの計算プロセスは最初は複雑に思えるかもしれませんが、ここまででご説明した通り、適切なツールとテクニックを使えば簡単に克服できます。 だからこそ、Wrikeのようなオールインワンのプロジェクト管理ツールが必要なのです。
Wrikeを使えば、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで監視できます。 予算内で進んでいるか、あるいはプロジェクトがスケジュール通りか確認したい場合は、 Wrikeのダッシュボードなら、アーンドバリュー法を含むすべての重要な指標を一目で把握できます。 もし不具合があれば、すぐにプランを調整して軌道修正が可能です。
カスタムレポートを作成して、プロジェクトの進捗に関する最新情報を毎週チームと共有することもできます。 さらに、Wrikeの連携により、QuickBooksやSalesforceなどのツールと作業スペースを接続し、シームレスなデータフローを実現させます。
実際のシナリオでアーンドバリューの計算式をどのように使用し、適用するかを知っていれば、プロジェクトの成功に大きな違いをもたらすことができます。 プロジェクト管理から推測を排除し、アーンドバリューをしっかりと監視したいなら、Wrikeがぴったりのツールです。