2021 年の始まりに、この喜ばしいニュースを皆さんと共有できることを大変嬉しく思います。このたび、Wrike は、Citrixファミリーの一員となる契約に合意しました。今後は両社のパートナーシップのもとに、デジタルワークプレイス革命における新たな領域の開拓をさらに推し進めてまいります。2020 年に市場が激変したこと、「ネクストノーマル」への移行が待ち望まれていること、そしてワークマネジメントソリューションの需要が急増していることを考慮すると、今回のパートナーシップの締結はタイミングの面でも最高のものだったといえます。

共通のミッションと丸い円の完成:お互いを補完する Citrix と Wrike のパートナーシップ

Citrix と Wrike のパートナーシップを考えるとき、私たちのミッションの共通性は非常に大きな意味を持ちます。Citrix のミッションは、お客様に最高の仕事をしていただけるようにエンパワーする(力を引き出す)ことであり、Wrike のミッションは、お客様に人生で最高の仕事をしていただけるようサポートすることです。こうした共通するミッションを掲げているからこそ、自然と同じゴールを目指し、心を一つにしてミッションの実現に向けて取り組んでいくことが可能となります。これが、Citrix とともにビジネスを進めていけることを Wrike として非常に嬉しく受け止めている理由の一つです。Citrix と Wrike は、お客様の仕事にとって最適な未来を実現するために一丸となって邁進していきます。次の図は、Citrix と Wrike がそれぞれの強みを持ち寄ることで、幅広い部門のお客様にさらなる価値を提供できるようになることを示しています。

相互に補完的なソリューションによる価値提案の強化

Citrix の一員になることで、私たちのミッションをより迅速に達成できるようになります。Citrix と Wrike はともに手を取り合い、働く人々が最高の成果を出せるようにエンパワーする、未来のワークプレイスを構築していきます。Citrix は、あらゆる場所で仕事を進めるために必要なシステム、情報、ツールなどの業務リソースへの統一された安全かつ信頼性の高いアクセスを提供します。Wrike は、さまざまな部門で働く人々とデータ、アプリケーションをデジタルプラットフォーム上で統合します。Citrix の統一的なワークスペースインフラと Wrike のコラボレーションワークマネジメントの機能が組み合わさることで、従業員はもっとも重要な業務に集中できるようになるため、これらのソリューションを導入した組織はビジネス成果をよりすばやく実現できます。

市場の変化

2020 年、私たちの働き方は劇的に変化しました。そしてこの状況は今後も継続します。出社して働くことがゼロにはならないにしても、オフィスでもオフィス以外でも、同じように生産性を発揮できる環境の整備が、多くの会社にとって急務です。大々的にテレワークが導入され、デジタル化が進む中で、組織は従業員の生産性とモチベーションを維持しなければならないというプレッシャーに直面しています。このため、デジタルトランスフォーメーションへの本気の取り組みが飛躍的に増加しました。

また、従業員の燃え尽き症候群による離職や、オンライン会議の多さによってデジタル疲労に陥ることも組織が懸念している問題のひとつです。この状況を乗り切るには、必要なツールを持った従業員が、どこにいても、どんな状況であっても、生産性を上げられるようにすることが不可欠です。私たちは、この問題について 10 年以上の進化を積み重ねてきた最先端のプラットフォームで、業界が「ネクストノーマル」に円滑に対応できるよう支援していきます。

統一されたワークスペースインフラストラクチャ + CWM = 未来のワークプレイス

Wrike はワークマネジメントツールの中でも、AI の活用に積極的な投資を行い、2020 年にはプロジェクトのリスク予測などの先駆的な機能をリリースしました。AI と自動化による未来のワークプレイスの構築で、Wrike は一貫して業界をリードしています。また、AI や自動化だけに限られず、Citrix と Wrike はここ数年の間、デジタルイノベーションをもたらす技術の開発に熱心に取り組んできました。

ワークプレイステクノロジーの分野における複数のカテゴリーで業界をリードする Citrix は、これからの新しい働き方をエンパワーする製品群をエンドツーエンドで提供しています。このラインナップにさらに Wrike が加わることで、お客様が仕事のあらゆる側面で最高の生産性を実現できるような完全なワンストップ型のソリューションを提供する体制が整うことになります。先ほど掲載した丸い円の図とともに、このセクションの見出しにある「統一されたワークスペースインフラストラクチャ + CWM = 未来のワークプレイス」という式で、私たちは Citrix と Wrike のパートナーシップの効果をイメージしています。

新機能のリリースの加速と IT 部門にとってより導入しやすい製品への進化

Wrike がワークマネジメントツール分野での確固たるリーダーの位置を占めるに至るまでの、長い道のりを支援してくださったお客様に、私たちは心から感謝しています。そして、Wrike がお客様のフィードバックに基づいて行ってきた製品とサービスの進化を、このパートナーシップでさらに加速させていくことが可能です。

当社が Citrix ファミリーの一員となることで、Wrike のプラットフォームをより多くの方にご利用いただくとともに、製品ロードマップで予定している新機能のリリースをスピードアップし、Wrike を導入されてきたお客様に提供する価値をさらに高めていくことができます。Wrike が創業以来大切にしてきたことは、お客様からのご意見に常に耳を傾け、そのフィードバックに基づいて製品とサービスを進化させることです。今回の買収で「お客様が求める製品の進化を、もっと大きな規模で、より速く」実現できる体制が整います。

さらに、あらゆる場所で仕事を進めるために必要なシステム、情報、ツールへの統一された安全で信頼性の高いアクセスを提供する Citrix とのパートナーシップにより、IT 部門にとって、Wrike がより身近なソリューションになることと思います。IT 部門のサポートを得ながら、全社的なコラボレーション基盤として Wrike をご利用いただくことで、部門間でのシームレスな協力や、複数のシステムとのデータ連携など、Wrike のメリットを最大限に活用いただくとともに、社内の業務情報を一つのプラットフォームに集約することができます。先ほどの丸い円の図でも示したように、Wrike はマーケティングや SI・コンサルティング事業、製造業やシステム開発などでのプロジェクト管理など、ビジネス分野で高い認知度とシェアを持っています。これに対して、Citrix は各企業の IT 部門と強固なリレーションを構築しています。両社のパートナーシップにより、これらのエコシステムが一つになるのです。これは、市場が、幅広い部門を横断的に連携する「コネクテッドエンタープライズ」の時代へ移行している動きとも完全に合致します。Citrix と Wrike の製品をかけ合わせたハイブリッドワークスペースソリューションは、IT 部門の管理者とビジネス部門のエンドユーザーの両方に非常に大きな価値をもたらすはずです。

今後のワクワクする道のり

今回の Citrix と Wrike のパートナーシップにより、私たちが価値を届けようとしている市場全体においても飛躍的な発展が実現するでしょう。

10 年以上前に、私たちは「プロジェクト管理ツール」という分野に大きなビジネスチャンスを見出し、Wrike という製品をリリースしました。私たちは、組織内の数少ない熟練の専門家のみが活用していた「プロジェクト管理」のメリットを、技術系の部門とビジネス部門の両方で幅広いユーザーが使えるものとして届けたいと考えました。この挑戦により、Wrike は、幅広い部門・職種のさまざまなユースケースで活用される「コラボレーションワークマネジメント(CWM)」というカテゴリー自体を生み出したのです。

昨年、多くのお客様が本格的にテレワークへと移行する中で、Wrike はデジタルワークプレイスの中心的なツールとなりました。あるお客様には、「Wrike が私たちの新しいオフィスです」とまでおっしゃっていただけました。

そして、現在、私たちは「AI 技術の活用」と「ワークフローの自動化」を二本の柱に、中小企業からエンタープライズ企業までのデジタルワークスペースの生産性を次のレベルに引き上げるというこれまで以上に大きなニーズとチャンスを捉えています。

これまでの Wrike の歩みの延長上にある「AI 技術の活用」と「ワークフローの自動化」という進化の方向性には、お客様からのフィードバックでも大きな手応えを感じています。また、こうした私たちの次なるステップは、従業員のコミットメント、お客様のご支援、そして投資家の方々の信頼によって実現するものです。 私たちは、約 2 年前に Wrike への投資を決断してくれた Vista Equity Partners とのパートナーシップによって、大きな前進を遂げました。私たちはこのことをとても誇りに思っています。Vista Equity Partners のおかげで、成長とイノベーションを加速させ、Wrike のミッションの実現に向けて大きく前進するとともに、これから始まる新しい取り組みに備えることができたのです。 今後は、Citrix とのパートナーシップにより、現在 Wrike をお使いいただいている 2 万社だけでなく、数十万社にまでコラボレーションワークマネジメントの価値を届けたいと考えています。

Wrike の各部門を統括する CEO、CIO、CMO、CHRO は現在、2021 年に到来する変化の第 2 波に取り組んでいます。また、私も「ハイブリッドワークスペース」という構想についてよく耳にするようになりました。 2020 年は大変な一年になりましたが、オフィス内であろうと、リモートであろうと、あるいはその組み合わせであろうと、コラボレーションワークマネジメントが将来の仕事のまさに中枢をなすことを実証した一年でもあったのではないかと思います。 2021 年の年頭において、私たちは、皆様がこの次の変化を乗り越えることができるよう支援し、数億人ものユーザーに未来のワークスペースの可能性を開放する準備ができたといえます。

Citrix ファミリーの一員として、新たなイノベーションの波を起こしていけることを楽しみにしています。

*今回のニュースについて、Wrike の既存ユーザーの方に対しましては、アカウントのオーナーと管理者の方向けにメールにて別途ご案内させていただいております。また Citrix からもプレスリリースの抄訳が公開されておりますので、こちらもぜひ合わせてお読みください。