先月、当社が踏み出す新しいフェーズに関する 心躍るニュースをお伝えしました。Wrike と統合型デジタル作業スペースのリーディング企業である Citrix との強力なパートナーシップについてのニュースです。 そして本日、Citrix による Wrike の買収が完了し、これから両社が共に未来の仕事のあり方を築いていく関係になったことをお伝えいたします。

Wrike は Citrix グループの一員として、さまざまなスタイルが混在し、分散された、現代の仕事環境に伴う複雑さを解消し、働く人々と企業がその最高のパフォーマンスを発揮できるよう支援することを共通のミッションに掲げてまいります。 Citrix の統合された作業スペースインフラストラクチャと、当社の共同作業に適した作業管理プラットフォームが組み合わさることで、企業は、従業員が重要な業務に集中し、優れた成果を創出できる環境を作れるようになります。

迅速で秩序だったデジタルトランスフォーメーションのために

現在、世界中の企業のリーダーが、このパンデミックを背景とするさまざまな課題に全力で立ち向かっています。そうした重要な時期に当社と Citrix はパートナーシップを締結することができました。

昨年は、デジタルトランスフォーメーションのペースが加速した年でした。McKinsey Global Surveyの調査では、顧客およびサプライチェーン上のやり取りに関するデジタル化、および社内業務のデジタル化が3~4年分加速し、また企業のポートフォリオに占めるデジタル製品やデジタルを活用した製品の割合の増加ペースも7年分加速していることがわかりました。 さらに企業の幹部クラスは、リモートワークへの移行について、パンデミック以前に可能だと思っていたペースよりも40倍速く実行できていると述べています。 導入までに1年以上かかるとされていたものが、平均11日で実際的なソリューションを見つけられているのです。

しかし2020年のこうした急速な変化により、2021年に新たな課題がもたらされています。 人々は複雑で分散された職場環境にも、また統合されていないさまざまなアプリケーションやコミュニケーションチャネル、デバイスにも対応しなければなりません。 こうしたテクノロジーは、人々が1つのチームとして業務を進められるようにするどころか、業務を効率的かつ有意義に進める妨げになってしまっているのです。

企業が直面している課題はそれだけでなく、在宅ワーク体制を継続するのか、職場での業務に戻るのか、それともそれらのハイブリッドにするのか、という大きな問題にも頭を悩ませています。 PwCが実施した米国のリモートワークに関する調査では、パンデミック以前のような形で職場に戻って仕事をしたいと回答した企業幹部は5人に1人にも達していませんでした。 つまり新たな変化がもうそこまで来ているということです。そしてその変化は、当社が期待しているものでもあります。

当社もCitrixも、シンプルで安全なデジタル作業スペースが求められる時代が来たことを認識しています。このデジタル作業スペースで、従業員がその場所に関係なく常に仕事に集中し、高い生産性を発揮できるようになれば、企業は「どこでも業務が可能」な組織へと転換することができます。 この転換を実現するためには、企業は、生き残ることだけを念頭に昨年導入した基本的なインフラに留まることなく、そこからさらに前進して、競争優位性を獲得でき、自社の成長を後押しするような、より包括的なソリューションを展開していく必要があります。

当社は、Citrixと協力して高性能で補完性のある2つのソリューションを統合させることで、企業各社によるこの新しい転換を支援しようとしています。これらのソリューションは、従業員が場所に関係なく高い生産性を発揮でき、クリエイティブで、お互いに協調し合えるような未来の職場作りにとって、大きな力になるものです。 そして次のステップは、CIOのオフィスと密に連携して、未来の職場作りのために必要とするものをIT部門がしっかりと確保できるようにすることです。

「ニューノーマル」を超える

昨年はCIOの責任が一気に重くなりました。企業がIT部門を頼りとして、通常の業務を継続し、事業を何とか回しつつ、リモートワーク環境への移行も実現しようとしたからです。

そこには数々の困難もあったでしょうが、多くの企業はIT部門のおかげで10年分もの取り組みを数カ月で完了させることができました。 そんなIT部門は今年も大きな責任を担っています。企業のリーダーは、戦略を策定していくにも、リモートワークの支援に必要なソリューションを選定するにも、安全性が高く、一貫性のある、自社らしいオンライン顧客体験を創出するにも、IT部門を頼りにしているからです。

CIOが2021年の戦略を策定し、新常態に適応するためのソリューションを構築していくなか、Wrikeは職場全体の重要な一員となり、ハイブリッドな職場や長期的な分散型の職場への、スムーズで中断のない移行を可能にしてまいります。

それを実現できる理由

  1. フルカスタマイズが可能 - Wrikeは、インテリジェントで汎用性の高い唯一の企業向け共同作業管理プラットフォームであるため、あらゆる部門やチーム、ワークフローに合わせて全方向からカスタマイズを行うことができます。
  2. 自動化されたインテリジェントなワークフローを提供 - Wrikeでは、ワークフローを標準化することで、部門を越えた共同作業を可能にしつつ、個別のニーズにも対応することで、パフォーマンスを最大化させることができます。
  3. 全員が1つのチームとして仕事に集中できる単一のプラットフォーム - デジタル化が進む中、いくつものツールを手動で操作するような旧来の管理作業では、本当に重要な業務に集中できません。
  4. 拡張性 - すべてを包括できる作業管理ツールは、あれば嬉しいといったレベルのものではなく、組織にとってもはや必須のツールです。 Wrikeには、毎月、数千万個ものタスクと150万件にも及ぶプロジェクトが登録されています。そうしたWrikeは、信頼性と利便性の提供により、顧客企業による全社レベルのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。

WrikeとCitrix Workspaceを活用することで、IT部門がいかにビジネスニーズに迅速に対応できるか、こちらのページからどうぞご確認ください:https://www.citrix.com/blogs/2021/03/01/citrix-workspace-and-wrike-empower-it-for-a-better-employee-experience/

Citrixファミリーへようこそ

私たちがCitrixファミリーの一員になったことで、当社のお客様もこのファミリーの一員になりました。 先日のブログ記事にて、このパートナーシップはWrikeのお客様に多くの利益をもたらすものだと申し上げましたが、ここでさらに、当社のすべてのお客様は今後もこれまでと同じレベルの配慮とサポートを期待していただけることを明確にお伝えいたします。 今回の買収は、当社の製品を迅速に拡張し、当社のロードマップの遂行を早められるようにするもので、これによりお客様は当社製品への投資からより多くの利益を獲得できるようになります。またCitrixとのパートナーシップにより、私たちはIT部門ともより緊密に連携できるようになります。 これにより部門横断型のワークフローが実現し、全社の各システムに接続でき、すべての従業員が利用できる単一のデジタル作業スペースが誕生することになります。

私たちは今後も、Citrixと共に、組織で働く誰もがその場所に関係なく、高い生産性を発揮でき、クリエイティブで、お互いに協調しあえるような、未来の職場を構築してまいります。その進捗についても皆様に適時お知らせしてまいります。