この数年間に起きた世界的に大きな出来事によって、リモートワークから大量離職、そして異常なインフレなど、全労働者への影響が雪だるま式に増えているのは当然です。 一難去って、また一難。 組織は一夜のうちに変化することを強いられ、従業員が動き続けるように新技術に適応しました。 

動くと言っても、従業員は職を転々としていただけで、その結果、離職率は記録的な数字になりました。 そして今、組織は来たるべき不況に備えて、防備を固める必要があります。 効率性は優先事項ですが、この数年間に突如生じた仕事の複雑さは変わらず、従業員が今もそれに苦しめられているなら、効率性を維持することなどできるでしょうか? 

Wrike チームはビジネスリーダーと知識労働者2,800人を対象に調査を行い、仕事の複雑さの根本原因と、従業員はもちろん、組織全体がその複雑性にどれほど悩まされているのか、待ち構える困難への備えとして組織に何ができるかを追及しました。 仕事の複雑さによる金銭的コストは重要な懸念事項ですが、人的コストも由々しき事態にあります。

デジタル変革は万能ではない

パンデミックを受けて、ビジネスリーダーの91%が、デジタル変革への取り組みが大きく加速したと答えました。 77%が、デジタル変革を導入していなければ、組織は生き残れなかったと話しています。

デジタル変革の加速は組織の存続にとって必要であった一方で、仕事は非常に複雑になり、量も劇的に増えました。 ハイブリッド型の働き方が増えたことで、メールやチャットツール、ビデオ電話などの様々なコミュニケーション方法が、実際の職場での日常会話の代わりを務める必要が出てきました。 同時に、SaaSの乱立と情報過多によって、仕事のやり方からその影響評価まで、すべてが複雑になっています。 

仕事のダークマター:仕事の複雑化による人的コスト2

コラボレーションの方法が様々あり、複雑化が増すことで、プロジェクトのパイプラインや結果、コミュニケーション全体を見渡し続けるのは、非常に骨が折れる作業になっています。 従業員は自分の仕事のアウトプットと会社の目標とを結びつけることができず、チームはリソース管理に悩まされ、プロジェクトの必要な詳細情報はメールやアプリ、ビデオ通話、スプレッドシート、チャットの会話の山に埋もれています。 

仕事のダークマター:仕事の複雑化による人的コスト3

その結果、従業員は複数のタスク、システム、アプリケーションをかわるがわる使わなければならず、ストレスを感じています。 実行しなければならないタスクがより複雑になる中、従業員は仕事を完了させるのに必要な情報を必死に探し回っています。 これにより生まれたのが、いわゆる「仕事のダークマター」です。 

仕事のダークマターとは

宇宙の質量の95%を構成する「目に見えない」ものとして、欧州原子核機構(CERN)が特定した宇宙のダークマターのように、これらの新しい複雑性は多数の仕事を生み出しています。それはすぐには認識できませんが、関係するすべての物事に多大な影響を与えています。 

仕事のダークマターは、インスタントメッセージのスレッドやビデオ通話などの同期アプリケーション、体系化されていない作業にはもちろん、連携していないシステムとアプリケーション間にあるギャップに潜んでいます。 組織全体の目標達成に向けて、すべての仕事を追跡、管理、実行、調整する機能を有し、強力で汎用性に富んだ単一の作業プラットフォームがなければ、知識労働者とリーダー間での仕事の可視性が危険なほど低いレベルになります。 

これはワークフローと従業員の経験の基盤を次々と破壊しています。 放っておくと、いわゆる仕事を辞めたい病に感染する従業員が一段と増え、ビジネスと優れた人材を失いかねません。 仕事の複雑性とそれが生み出すダークマターへの理解を深めるほど、その知識を正しくビジネスに作用させる能力が確保できます。

ダークマターの影響 

デジタルコラボレーションのダークマターの中で、仕事への貢献とリソースがトラッキングできなければ、組織は従業員の挑戦と感情の把握に困難をきたす恐れがあります。 チームの誰もが、既にワークフロー内のダークマターの被害を受けていますが、それに気付いていない可能性が高いのです。 

従業員が上司の把握力に対する不満を口にしたことはありませんか? 

仕事のダークマター:仕事の複雑化による人的コスト4

私たちが、804社のIT、マーケティング、プロジェクト管理、クリエィティブ部門、専門的なサービス事業のリーダーと2,000人以上の知的労働者を対象に行った調査で、多くの知的労働者が最近、仕事環境に不満を感じていると答えました。 ビジネスリーダーは進行中の仕事の54%を把握していると思っている一方で、知的労働者はリーダーの把握能力をもっと低く評価しており、45%でした。 

金銭的またはリソースコストを除き、仕事のダークマターの人的影響は徐々にワークライフバランスをむしばみ、従業員のストレスを露見させ、意欲低下と離職を招いています。 ダークマターによる遅延や追加作業のせいで、従業員は最大1週間分の休暇を無駄にしている計算になります。 さらに、ダークマターは、従業員が限界に達し、より待遇の良い別の職場を探すまで、ストレスと過剰労働の兆候を隠します。 

また、仕事のダークマターの性質上、従業員の成果を認識するのは難しく、この負の連鎖の原因を究明し、対策を施すのは困難です。 従業員一人一人の功績の記録は、複雑なデジタルワークがあふれかえると、すぐに行方不明になる恐れがあります。 私たちの調査で判明した結果をご覧ください。

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進むべき道とは

どのような対策があるでしょうか? デジタルコラボレーションとデジタル革命が普及した今、何かを変えない限り、仕事と従業員は仕事のダークマターの影響を、ただ受け続けるでしょう。

ダークマターがチームとワークフロープロセスに及ぼすコストを減らし、将来のスター社員の流出だけでなく、何百万ドルという損失を防止できる方法は複数あります。 例えば、複数の複雑なワークフローを管理し、すべての従業員のアクセス性を維持できる集約型プラットフォームの構築に注力することです。 知識労働者のほぼ100%が、一元管理が可能なプラットフォームがあれば、自分の仕事と成果が確実に評価され、ストレスが大幅に軽減すると言っています。 

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組織はまた、外部の作業アプリケーションとコラボレーターを、選択したプラットフォームに集中させるべきです。そうすれば、仕事に使っている情報や作成している情報の可視性があらゆるレベルで向上します。 チーム全体のストレス増加と意欲低下を防止しながら、チームメンバーの作業の簡素化と把握を確実に行うことが重要です。 

仕事のダークマターに関する詳細や、そのコストとソリューションについては、完全版をここからダウンロードできます。デジタルコラボレーションの新時代を先導しましょう。